秀丸エディタ用「Shift_JIS半角カナ&半濁点代用表記アイヌ語カナ入力支援マクロ」
ainu_half.mac (2003年12月7日)


秀丸エディタ用「Shift_JIS-2004 準拠アイヌ語カナ入力支援マクロ」ainu.mac から移植し、通常のフォントで、小書きカナ「Shift_JIS半角カナ」で代用を、セ゜、ツ゜、ト゜は、「カナ+半濁点」で代用表記とした「ainu.macの改造版ainu_half.mac」を作りました。このマクロreadme.txtの入った圧縮フォルダを、ここに示します。

なおreadme.txtのhtml版を作りましたので、これを参考して、インストールしてください。



Windows用エディタ「秀丸エディタ」のマクロ機能を用いて、アイヌ語表記用のカナをローマ字カナ変換で入力することができるように、ainu.mac が開発されました。
しかし、これは、(「Windows 95/98/Me」の環境で)特別なShift_JIS-2004(旧Shift_JIS X0213)フォントをインスールしなければならないので、戸惑いを感じている人もいるかもしれません。

このプログラムは、そういう人のために、通常のフォントで、小書きカナは「半角カナ」で代用を、セ゜、ツ゜、ト゜は、「カナ+半濁点」で代用としたainu.mac の改造版です。

なお、使用する場合は、

その他 → ファイル別の設定
→ 表示 → フォントは、通常のフォントを選びます
→ 保存・読込み → 標準の文字コード → 自動選択 または SHIFT−JIS

とすれば、半角カナを使用できます。

秀丸エディタアイヌ語入力モードでは、直接入力英数字が入力できる状態にしなければ、アイヌ語ローマ字カナ変換しませんので、ご注意ください。

置換機能を使えば、後でShift_JIS-2004用フォントUnicode 3.2用フォントに対応したファイルに、それぞれ変換することは可能です。

また、Word2002等を使えば「半角カナ」を適当なフォントサイズの「全角カナ」に置換することができます。サイズは、元のサイズの0.8倍程度にすれば、ちょうどよいと思います。


Word2002の場合は、
できあがった「半角カナ」等を含むファイルを開き、
編集 → 置換 → 「検索する文字列」に「半角カナ」を入力します。
オプションをクリックして、「あいまい検索」のチェックをはずし
「半角と全角を区別する」にチェックを入れます。

「置換後の文字列」に「全角カナ」を入力します。
オプション → 書式 → 「サイズ」を0.8倍程度の大きさにします → OK

すべて置換(A)をクリックして、変換します。



ここで、メモ帳などで使われるプレーンテキストで保存すると、フォントサイズの情報が消えて元のフォントサイズの「カナ」になってしまって修正ができなくなるので、注意が必要です。

ちなみに、「半角カナ」は、プレーンテキストで保存しても、通常の「カナ」文字コードが違うので区別できます

Word2002等で、適当なフォントサイズの「カナ」に置換した場合は、フォント情報も記録しているリッチテキスト形式 (RTF) などで保存してください。


Word2002の場合は、
ファイル → 名前を付けて保存
ファイルの種類リッチテキスト形式 (RTF)
とします。

Wordpadでもファイルを開けます。


ちなみに、Shift_JIS-2004(旧Shift_JIS X0213)フォントを使った場合、プレーンテキストで保存しても、「小書きカナ」は、「半角カナ」の場合と同様、通常の「カナ」と文字コードが違うので区別できます

本改造版で作成した「半角カナ」等を含むファイルは、ユニコード3.2に対応している、「ワードパッド(Windows 95は非対応)」「メモ帳(Windows 95/98/Meは非対応)」などのOS標準装備ソフトや「Microsoft Office」「JUSTSYSTEM 一太郎」「EmEditor」「テキストエディット for Mac OSX 10.2〜」などのUnicode対応ソフト置換機能や下記の示した「EmEditor」の「アイヌ語表記形式相互変換マクロ」などによって、ユニコード3.2のファイルに変換することができます。

なお、WindowsXPでは、標準でUnicode 3.2対応フォント(Unicode 3.2準拠でアイヌ語カナの文字字形データを実装したフォント)は入っていませんので注意が必要です。Mac OSXには、標準で「ヒラギノProフォント」というUnicode 3.2対応フォントが入っています

WindowsXPのUnicode 3.2対応フォントについては、JUSTSYSTEM で、Unicode 3.2準拠JIS X 0213:2004文字集合実装フォントである、「JS平成明朝W3[JISX0213:2004]」、「JSP平成明朝W3[JISX0213:2004]」、「JS平成ゴシックW5[JISX0213:2004]」、「JSP平成ゴシックW5[JISX0213:2004]」を、JUSTSYSTEM「一太郎 2005」ユーザー向けにダウンロード提供しています。これを使えば、アイヌ語カナを表示することができます。


Windows用テキストエディタ「EmEditor Professional v4〜」に組み込んで使用する、「アイヌ語表記形式相互変換マクロ」(アイヌ語+日本語混在対応)が、「ainu_exchange」 (ROMさんのページ)によって導入されます。
この中には、「Shift_JIS-2004準拠カナ表記」←→「Shift_JIS半角カナ&半濁点代用表記」←→「Unicode 3.2準拠カナ表記」→「HTMLタグ文字サイズ縮小代用カナ表記」という、Shift_JIS半角カナが、様々な方式のカナ表記と交互変換できるマクロがあります。

これを使うと、「半角カナ」は、「小書きカナ」に、「カナ+半濁点」は、セ゜、ツ゜、ト゜に、置換できます。ユニコード3.2のファイル保存できます。

Shift_JIS-2004フォントを含むものは、WindowsXPだと、OSの改造、又は、Shift_JIS-2004フォントを読み込める特殊なソフトを使用しなければ、小書きカナ等を表示できませんが、この代用文字を使ったものは、特別なことをしない通常のWindowsXPの状態でも、そのまま使えます

なお、半角カナを含むファイルをメールで送る場合は、LZHなどで圧縮して、添付ファイルで送ると、全角カナに自動的に変換することはありません。ちなみに、Shift_JIS-2004フォントを使った場合も、この方式で送付すれば、「小書きカナ」等が文字化けすることはありません。