ことえり4の「アイヌ語入力モード」

従来のことえりは、「入力メニュー」で言語や入力プログラムを選び、「鉛筆メニュー」で入力モードや固有のメニューを選択するスタイルでした。しかし、Mac OS X 10.3ことえり4からは、別々になっていた「入力メニュー」と「鉛筆メニュー」が、図のように、各文字入力プログラムの「入力メニュー」に統合化されました。
さて、ことえりの「アイヌ語入力モード」についてですが、Mac OS X 10.3ことえり4からアイヌ語入力が入力できるようになりました。しかし、初期状態では、「アイヌ語」の入力は図のようにオフになっていて、「アイヌ語」のローマ字からカタカナ変換する入力プログラムを使うことはできません。

そこで、図の下の方にある「”言語環境”を開く...」をクリックします。すると、別図のように、システム環境設定言語環境入力メニューが開きます。アイウ(刺がある)とモレウ(うずまき)を組み合わせたアイヌ文様のアイコンがあるアイヌ語のところにチェックを入れると、ことえり4の文字入力プログラムのメニューにアイヌ語が加わります。

ちなみに、アイヌ語用小書きカタカナが表示されない場合、すなわち、Unicodeに対応していないソフトを使用した場合は、代用の文字として、「アイヌ語用小書きカタカナ」は「半角カタカナ」で出力します。AppleWorksでは、アイヌ語入力モードにして「kor (持つ)」などの「アイヌ語」のローマ字を入力しても、アイヌ語用小書きカタカナ「」を含む 「コ」 などを出力することができず、代用の文字として半角カタカナ「」を含む 「コ」 などが出力されました。なお、初期設定では半角カタカナの入力もオフになっていますが、チェックを入れれば図のように入力が可能になります。

その他、詳細については、ことえり4のことえりヘルプをご覧ください。アイヌ語のローマ字カナ変換表もあります。
ことえり4については、http://www.apple.co.jp/articles/panther/20031107/detail.html も参考にしてください。

「アイヌ語入力モード」は、一見するとカタカナ入力のように見えます。しかし、「k」、「s」、「r」などの子音で終わるアイヌ語ローマ字を入力し、変換すると、日本語の表記では用いられない小さな「ク」、「シ」、「ラ」などの特殊な文字を使うことができます。