ラウラウ (コウライテンナンショウ)
(アイヌ語)
rawraw
ラウラウ
(エスペラント)
Arisaema limbatum, kôraitennansyô [japane]
秋の終わりごろ、果実が赤くなってから、ラウラウの根を掘って、炉の中の灰の中に入れて焼いて食べました。
(アイヌ語)
cuk kes ta, numi hure kor rawraw a=ta wa, ape or un sesek una or a=oamre
wa a=ma wa a=e ruwe ne.
チュク ケシ タ、 ヌミ フレ コロ ラウラウ アタ ワ、 アペ オロ ウン
セセク ウナ オロ アオアムレ ワ アマ ワ アエ ルウェ ネ。
(エスペラント)
Kiam la frukto de la sovaĝherba radiko "rawraw" fariĝas ruĝa en
ĉirkaŭ fino de aŭtuno, oni fosas la radikon, enmetas ĝin en la cindro
en fajrejo, bakas kaj manĝas ĝin.
ただし、根の黄色い部分は、有毒なので削り取らなければなりません。
(アイヌ語)
korka, siwnin uske surku ne kusu a=eraske p ne ruwe ne.
コロカ、 シウニン ウシケ スルク ネ クス アエラシケ プ ネ ルウェ
ネ。
(エスペラント)
Sed la flava parto de la radiko estas venena, tial oni devas tranĉi
kaj forigi ĝin.
私は、このラウラウをふかして食べると、甘みがあってジャガイモのような味がしました。充分に毒をとったつもりでしたが、舌がしびれてしまいました。
(アイヌ語)
rawraw a=suwe wa, kani ka k=e akusu, topen wa emo neno kera an. ne
hi ta, surku pirkano a=eraske ka somo ki kusu, ku=parunpe tukunne humi
ne.
ラウラウ アスウェ ワ、 カニ カ ケ アクス、 トペン ワ エモ ネノ
ケラ アン。 ネ ヒ タ、 スルク ピリカノ アエラシケ カ ソモ キ クス、 クパルンペ
トゥクンネ フミ ネ。
(エスペラント)
Kiam mi vaporumis kaj manĝas la rawraw-on, ĝi eatis dolĉa kiel terpomo.
Oni intencis forigi la venenon, sed mia lango paraliziĝis.
青木愛子さんは次のように言いました;「フチ(おばあさん)はラウラウの根を掘ってきて、長生きの素だと言って食べました。
(アイヌ語)
Aoki Aiko katkemat ene hawean hi; "huci rawraw ta wa ek. huci anak
'tanpe kusuri ne k=e yakun, ney ta pakno ku=iwanke' sekor ye.
青木愛子 カッケマッ エネ ハウェアン ヒ; "フチ ラウラウ タ ワ エク。
フチ アナク 'タンペ クスリ ネ ケ ヤクン、 ネイ タ パクノ クイワンケ'
セコロ イェ。
(エスペラント)
S-ino AOKI Aiko diris jene; "Mia avino fosis la radikojn kaj diris,
'Ĝi estas deveno por longa vivo', kaj manĝis.
母親は、もし間違ったら困るから食べるなと言いました。私は食べたことがありません。
ku=kor hapo anak 'ehosi e=iki yak wen na, itekki e!' sekor ye. kusu,
k=e ka eramiskari." sekor hawean.
(アイヌ語)
クコロ ハポ アナク エホシ エイキ ヤク ウェン ナ、 イテッキ エ!'
セコロ イェ。 クス、 ケ カ エラミシカリ。" セコロ ハウェアン。
(エスペラント)
Mia patrino diris, 'Se vi eraras, mi estas konfuzita. Ne manĝi ĝin!'
Tial mi ne spertas manĝi ĝin."
毒の元はシュウ酸カルシウムで、手で触れると、かゆく赤く触れ、誤食すると舌、のどが赤くなり腫れて、重症だと窒息することがあります。
(アイヌ語)
ne surku motoho syûsankarusiumu sekor a=ye p ne wa, rawraw tek ani
a=kere yakun mayayke wa hup ruwe ne. ehosino surku a=e yakun, a=parunpe,
a=rekuci arka wa hup. ne siyeye wen yakun, tasu tuy kur ka an.
ネ スルク モトホ シュウ酸カルシウム セコロ アイェ プ ネ ワ、 ラウラウ
テク アニ アケレ ヤクン マヤイケ ワ フプ ルウェ ネ。 エホシノ スルク
アエ ヤクン、 アパルンペ、 アレクチ アラカ ワ フプ。 ネ シイェイェ
ウェン ヤクン、 タス トゥイ クル カ アン。
(エスペラント)
La deveno de la veneno estas kalcian okazalaton. Oni tuŝas ĝin per
la mano, la mono jukas kaj ŝvelas ruĝe. Oni manĝas ĝin erare, la lango
kaj la gorĝo fariĝas ruĝa kaj ŝvelas. Se oni estas grave malsana, oni
povas sofokiĝi.
この黄色い部分は、腹に虫がわいた時に、舌に触れないようにしながら丸呑みしました。
(アイヌ語)
honi or un tuy-kikir an hi ta, siwnin uske a=parunpe kere somo ki no
a=ruki ruwe ne.
ホニ オロ ウン トゥイキキリ アン ヒ タ、 シウニン ウシケ アパルンペ
ケレ ソモ キ ノ アルキ ルウェ ネ。
(エスペラント)
Kiam la vermon aperas en la ventro, oni englutas la tuton de la flara
parto netuŝante la langon.
青木愛子さんは言いました;関節が腫れる場合にラウラウを使います。
(アイヌ語)
Aoki Aiko katkemat ene hawean hi; a=kirouske hup hi ta rawraw a=ta
wa arki=an wa, newaanpe a=sirsiru wa a=koraci yak pirka ruwe ne.
青木愛子 カッケマッ エネ ハウェアン ヒ; アキロウシケ フプ ヒ タ
ラウラウ アタ ワ アラキアン ワ、 ネワアンペ アシリシル ワ アコラチ
ヤク ピリカ ルウェ ネ。
(エスペラント)
S-ino AOKI Aiko diris jene: Kiam la artiko ŝvelas, oni iras kolekti
rawraw-on, oni pulvorigas ĝin kaj almetas ĝin al ŝvelaĵo. Tiel oni
resaniĝas.
ラウラウのトゥレプのようになっているいもの部分をすって、それに麦粉を少し混ぜて患部に塗ります。
(アイヌ語)
a=sirsiru wa munki koho a=ukopoye wa, hup or a=usi.
アシリシル ワ ムンキ コホ アウコポイェ ワ、 フプ オロ アウシ。
(エスペラント)
Oni pistas la radikon, iom miksas ĝin kun hordea faruno kaj ŝmiras
la ŝvelaĵon per tio.
田畑アキさんは言いました;ラウラウの根をすって、ぼろきれに包んで、腫れたところにつけてしばって湿布しました。
(アイヌ語)
Tabata Aki katkemat ene hawean hi; rawraw a=sirsiru wa senkari a=kokari
wa newaanpe hup or a=kosina ruwe ne.
田畑アキ カッケマッ エネ ハウェアン ヒ; ラウラウ アシリシル ワ
センカリ アコカリ ワ ネワアンペ フプ オロ アコシナ ルウェ ネ。
(エスペラント)
S-ino TABATA Aki diris jene; Oni pistas rawraw-on, envolvas ĝin en
la ĉifono kaj bandaĝas la ŝvelaĵo per tio.
ラウラウは日本ではコウライテンナンショウ(サトイモ科)という名前です。
(アイヌ語)
rawraw anakne sisam or ta kôraitennansyô (satoimo-ka) sekor re an.
ラウラウ アナクネ シサム オロ タ コウライテンナンショウ (サトイモ科)
セコロ レ アン。
(エスペラント)
En japanio oni nomas rawraw-on kôraitennansyô (la familio kolokasio).
北海道、東北地方、関東地方から近畿地方の太平洋沿岸、中国東北地方(満州)、朝鮮半島、サハリン、千島に生えています。
(アイヌ語)
aynumosir, Tohokutihô, Kantôtihô wano Kinkitihô pakno an Taihêyôengan,
Tyûgoku-tôhoku-tihô (Mansyû), Tyôsen-hantô, Saharin (Karapto), Tisima
or us pe ne. kim us pe ne.
アイヌモシリ、 東北地方、 関東地方 ワノ 近畿地方 パクノ アン 太平洋沿岸、
中国東北地方(満州)、 朝鮮半島、 サハリン (カラプト)、 千島 オロ ウシ
ペ ネ。 キム ウシ ペ ネ。
(エスペラント)
En aynumosir (Hokkajdo), la Pacifik-marborda regiono de la japanaj
regionoj "Toohoku, Kankoo, Kinki", Nordoriento de Ĉinio (Maĉurio), la
duoninsulo Koreio, la duoninsulo Saĥaleno, Kurilaj Insuloj aperas ĝi.
漢方では根を乾燥したものを天南星(テンナンショウ)と呼ばれています。
(アイヌ語)
kanpô or ta a=satke rawraw tennansyô sekor a=ye p ne.
カンポ オロ タ アサッケ ラウラウ 天南星 セコロ アイェ プ ネ。
(エスペラント)
En Kanpoo (la ĉina medicino) oni nomas la sekigitan radikon "ten'nansyo."
痰を取り除いたり、腫れをひかすと言われています。また、抗腫瘍性もあると言われています。
(アイヌ語)
ani ratkar=an easkay, totce hi a=pirkare ka easkay yak a=ye. kôsyuyôsei
ka kor pe ne yak a=ye.
アニ ラッカラン エアシカイ、 トッチェ ヒ アピリカレ カ エアシカイ
ヤク アイェ。 抗腫瘍性 カ コロ ペ ネ ヤク アイェ。
(エスペラント)
Ĝi povas forigi sputaĵo, bonigi ŝvelaĵon laŭ onidiro. Ankaŭ oni
diras, ke ĝi estas kontraŭtumora.