WindowsでLHA形式(拡張子lzh)の圧縮ファイルを開くには、+Lhacaなどのフリーソフトが必要です。 http://www.vector.co.jp から、+Lhacaで検索してダウンロードしてください。 圧縮するのは、LHA形式などで圧縮してメール送信しないと、プログラムの中のアイヌ語小書きカナを示す「半角カナ」の部分が自動的に「全角カナ」に変換してしまうためです。 kanahenkan_for_WIN.lzhという圧縮ファイルをドラッグして+Lhacaに重ねて、ドロップすると、 kana.pl, kogo.pl, file.pl という三つのjperl用のスクリプトプログラムが展開されます。 「.pl」というような拡張子が表示しないときは、Windows98であれば、スタート-->設定-->フォルダオプション、Windows Me/200/XP の場合は、コントロールパネルからフォルダオプションを選択し、「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをはずします。 このプログラムを実行できるようにするためには、jperl for MS-Windowsをダウンロードして、圧縮ファイルを解凍し、Cドライブなどへインストールしなくてはなりません。 http://homepage2.nifty.com/kipp/perl/jperl/ インストール手順は、以下のとおりです。 jperl522.zip、APi522e.exe をダウンロードします。 APi522e.exeを適当なディレクトリ(例えばC:\Perl\bin)にインストールします。 Windows95/98/Me/XPの場合は一度Windowsを終了してから再度コンピュータを立ち上げてperl -vなどとしてperlが正常にインストールされていることを確認します。 適当なディレクトリ(例えばC:\Perl\bin)のところで、jperl522.zipを、上記の+Lhacaなどで解凍して、jperl522.tar.gzと jinstall.batのあるディレクトリでjinstall.batを実行します。 c:\Perl\bin\MSWin32-x86-object というディレクトリができてそこにjperl.exeがあれば正常に展開されています。 次に、jperl を使うための環境設定PATHの設定をします。 Windows2000/XPであれば、システムのプロパティの環境変数で、Pathのところに、上の例で言えば、C:\Perl\bin\MSWin32-x86-object が入っているか確認してください。なければ編集して加えます。 Windows95/98/Meの場合は、メモ帳で、上の例であれば、「@SET PATH="%PATH%";C:\Perl\bin\MSWin32-x86-object」と入力し、たとえば、C:\Perl\perlpath.bat というファイルを作成します。「プログラム」-->「アクセサリ」-->「MS-DOSプロンプト」で起動し、上に並んだアイコンの右から3つめの「プロパティ」をクリックして、「バッチファイル」欄に、上の例であれば、「C:\Perl\perlpath.bat」と入力し、OKボタンを押します。MS-DOSプロンプトで、>exit でenterキーを押して終了です。 「MS-DOSプロンプト」上で、jperl -vなどとしてjperlが正常にインストールされていることを確認します。 この状態で、 kana.pl, kogo.pl, file.pl が動きます。 kana.pl は、アイヌ語ローマ字のファイルから、カナのファイルを作るプログラムです。小書きカナは、半角カナになります。 DOS窓で変換したものを出力した後、指定したファイルに保存します。 DOS窓で、 C:\Documents and Settings\該当user > jperl kana.pl と実行すると、以下の問いがDOS窓画面に出力します。 「"ファイルは、C:\Documents and Settings\該当user におきます。"  "入力ファイル名は?"」と聞いてくるので、 C:\Documents and Settings\該当user に前もっておいた、in.txt など、変換したいファイルの名前を入力します。 「"出力ファイル名は?"」と聞いてくるので、 out.txt など、変換後のファイル名を入力します。C:\Documents and Settings\該当user にファイル出力します。 kogo.pl は、アイヌ語ローマ字をカナに変換し、元のローマ字と変換されたカナが交互に一行ずつ出力されます。DOS窓で変換したものを出力した後、指定したファイルに保存します。 DOS窓で、 C:\Documents and Settings\該当user > jperl kogo.pl と実行すると、以下の問いがDOS窓画面に出力します。 「"ファイルは、C:\Documents and Settings\該当user におきます。"  "入力ファイル名は?"」と聞いてくるので、 C:\Documents and Settings\該当user においた、in.txt など、変換したいファイルの名前を入力します。 「"出力ファイル名は?"」と聞いてくるので、 out.txt など、変換後のファイル名を入力します。C:\Documents and Settings\該当user にファイル出力します。 file.pl は、kana.pl と同様に、アイヌ語ローマ字をカナに変換します。小書きカナは、半角カナになります。違いは、コマンドラインでファイル指定するということです。 コマンドの切り替えで、DOS窓の中で変換したものを画面出力できるし、指定したファイルにも保存できます。 in.txt など、変換したいファイルを、C:\Documents and Settings\該当user におきます。 DOS窓に結果を画面出力したい時は、 C:\Documents and Settings\該当user > jperl -n file.pl 入力ファイル名 とします。上の例だと、 C:\Documents and Settings\該当user > jperl -n file.pl in.txt となります。 変換結果を、C:\Documents and Settings\該当user へ、out.txt などのファイルで、保存したい時は、 C:\Documents and Settings\該当user > jperl -n file.pl 入力ファイル名 > 出力ファイル名 とします。上の例だと、 C:\Documents and Settings\該当user > jperl -n file.pl in.txt > out.txt となります。 なお、kana.pl, kogo.pl, file.pl は、ソースプログラムです。カスタマイズしたい時には、EmEditorなどのテキストエディタで適当に編集してください。s演算子のところのローマ字とカナのところを修正したり、追加・削除すればよいと思います。 なお、デスクトップで操作をしたいときは、プロンプトが、C:\Documents and Settings\該当user\デスクトップ > となるようにしてください。 具体的には、たとえば、file.pl をデスクトップにコピーして、それを選び、右クリックの「プログラムから開く」-->「プログラムの選択」で、「参照」ボタンを押して、C:\WINDOWS\system32\cmd.exe を選んで、「開く」-->「OK」とします。 すると、次回から、「プログラムから開く」に「Windows Command Processor」というのができるので、これを選びます。すると、DOS窓のプロンプトが、C:\Documents and Settings\該当user\デスクトップ > と変わります。この状態になれば、デスクトップにPerlプログラムと入出力ファイルを置けますし、自由に操作できます。